パロマーノット - 結束強度最強クラスのシンプルノット
パロマーノット - 結束強度最強クラスのシンプルノット
パロマーノット(Palomar Knot)は、**初心者でも結べるのに結束強度85〜95%**という驚異的な性能を持つノットです。ラインを二重にしてアイに通す構造のため、結び目にかかる力が分散され、すっぽ抜けや破断が起きにくいのが特徴です。
特にジグヘッドやオフセットフック、スイベルなど、アイの穴がある程度大きい金具との結束に最適。バス釣り、アジング、メバリング、ロックフィッシュなど、ジグヘッドを多用する釣りでは必須のノットです。
アメリカではバスプロの多くがメインノットとして採用しており、世界的にも最も信頼されるノットのひとつとされています。
結び方
Step by Step
ラインを二つ折りにする
ラインの先端から15〜20cmほどの位置で折り返し、ラインを二重(ダブルライン)にします。二つ折りにした先端部分がループになります。このループの大きさは、後の工程でルアーやフック全体をくぐらせる必要があるため、ある程度の余裕を持たせてください。
ダブルラインをアイに通す
二つ折りにしたループの先端をアイに通します。ラインが二重になっているため、アイの穴が小さいと通しにくいことがあります。その場合は、ループの先端を指で細くまとめて通してください。通しにくい場合は別のノット(ユニノットやクリンチノット)を選ぶ方が無難です。
ダブルラインで結び目(オーバーハンドノット)を作る
アイに通したダブルラインで、シンプルな結び目(オーバーハンドノット)を1回作ります。普通の固結びと同じ要領で、ループを本線の周りに1回通すだけです。この段階ではまだ締め込まず、結び目をゆるく保ちます。結び目の位置はアイから5〜7cmほど離れた場所が作業しやすいです。
ループにフック(またはルアー)全体をくぐらせる
ステップ3で作ったオーバーハンドノットから出ているループを広げ、その中にフックやルアー全体を通します。これがパロマーノット最大の特徴的な動作です。ループがフック・ルアーの向こう側まで完全に通り抜けたことを確認してください。ループが引っかかったまま締め込むと、ノットが正しく形成されません。
ラインを湿らせる
結び目部分をしっかりと湿らせます。パロマーノットはダブルラインが締め込み時に互いに擦れるため、湿らせることが特に重要です。
本線とタグエンドを引いて締め込む
本線とタグエンドを同時にゆっくり引っ張り、結び目をアイに向かって締め込みます。締め込み時に、ダブルラインが交差せずに平行に並んでいることを確認してください。ラインが交差していると結束強度が低下します。しっかりと締め込んだら、結び目がアイの根元に密着していることを確認します。
余分なラインをカット
タグエンドの余りを結び目から2〜3mm残してカットして完成です。
コツ・よくある失敗
TIP
パロマーノットは太いライン(ナイロン・フロロ3号以上)で真価を発揮します。太いラインでもダブルラインの構造により結び目がしっかり締まり、クリンチノットのように硬くなって締め込みにくいということがありません。太糸ではパロマーノット一択と言っても過言ではありません。
TIP
ジグヘッドとの結束では、ステップ4でフック全体をループにくぐらせるのが簡単です。しかしプラグ(ミノーやクランクベイト)の場合、トレブルフックがループに引っかかりやすいので注意してください。大型プラグではループを十分に大きくとるか、スナップを介して結ぶことをおすすめします。
WARNING
アイの穴が小さいルアーでは、ダブルラインが通らないことがあります。無理に通そうとするとラインが傷つくため、アイが小さい場合はユニノットやクリンチノットに切り替えてください。パロマーノットはアイの穴に余裕がある金具で使うことが前提です。
WARNING
ステップ4でループをフックにくぐらせる際、ループがアイとフックシャンクの間に挟まった状態で締め込むと、ノットが正しく形成されず強度が大幅に低下します。ループがフック全体を完全に通過していることを必ず目視確認してください。
よくある失敗パターン
- ダブルラインが交差する:締め込み時に2本のラインが交差(ねじれ)ると、一方のラインに力が集中して破断しやすくなります。締め込みながらラインが平行になるよう指で整えてください
- ループが小さすぎてフックが通らない:最初の二つ折りで取る長さが短いと、ステップ4でルアーをくぐらせるためのループが足りなくなります。慣れるまでは長めに取りましょう
- アイに通すときにラインを傷つける:ダブルラインを無理にアイに押し込むと、アイのエッジでラインが削れます。スムーズに通らない場合は潔く別のノットを選択してください
使い分けガイド
| ノット | 結束強度 | 太糸 | 細糸 | アイが小さい場合 | 所要時間 |
|---|---|---|---|---|---|
| パロマーノット | 85〜95% | 最適 | 普通 | 不向き | 20秒 |
| ユニノット | 75〜85% | 使える | 使える | 使える | 30秒 |
| クリンチノット | 70〜80% | 不向き | 最適 | 使える | 20秒 |
| ハングマンズノット | 80〜90% | 使える | 使える | 使える | 25秒 |
パロマーノットの最大の強みは、簡単なのに結束強度が非常に高いことです。特に太糸との相性が良く、フロロカーボン3号以上のラインでジグヘッドやオフセットフックを結ぶなら、パロマーノットが最良の選択です。
一方で、アイが小さい金具やトレブルフック付きのプラグでは使いにくいという弱点があります。その場合はユニノットで代用しましょう。
おすすめの使い分けは、ジグヘッド・オフセットフック・スイベルにはパロマーノット、アイが小さいルアーやスナップにはユニノットかクリンチノットです。この2パターンを覚えるだけで、金具との結束はほぼ全てカバーできます。
ジグヘッドやフックの使い分けをタックルに記録しましょう
タックルを管理する →