初心者5更新: 2026-03-11

カレイの釣り方完全ガイド

カレイ投げ釣りマコガレイイシガレイ冬釣り

Basic Info

カレイ

学名Pleuronectes yokohamae(マコガレイ)
別名マコガレイ、イシガレイ、カレイ類総称
体長最大50cm程度(一般的には20〜40cm)
生息域砂泥底・内湾・港湾・河口付近
冬(11〜3月がベスト)

カレイとは

カレイは砂泥底に生息する底生魚で、冬の投げ釣りの代名詞。ヒラメと同じく扁平な体を持つが、カレイは「右向き」(腹を手前にして頭が右を向く)で、口が小さく歯もおとなしい。ヒラメが待ち伏せ型のハンターなのに対し、カレイは底の小動物をゆっくり食べる穏やかな性格だ。

日本の釣りでよく狙われるのはマコガレイイシガレイ。どちらも冬場に接岸して産卵するため、堤防や砂浜からの投げ釣りで狙うことができる。寒い冬の海岸で竿先のアタリを待つ投げ釣りは、静かで奥深い釣りの醍醐味を教えてくれる。

TIP

「左ヒラメに右カレイ」の見分け方は有名だが、例外もある。ヌマガレイは左向きで、ヒラメと間違えやすい。口の大きさ(カレイは小さい・おちょぼ口)で見分けるのが確実。

生態・習性

食性

カレイは底生生物を食べるおとなしい食性。ヒラメのように小魚を追い回すことはほとんどない。

  • ゴカイ・イソメ類(最も重要なエサ)
  • 小型のエビ・ヨコエビ
  • 貝類の幼生
  • 小型の二枚貝
  • 底生の小動物全般

行動パターン

  • 砂泥底に体を埋め、じっとしていることが多い。移動範囲は狭い
  • 秋〜冬にかけて産卵のために浅場に接岸する。これが投げ釣りのベストシーズン
  • 産卵期はマコガレイで11〜1月、イシガレイで1〜3月
  • 潮が動いている時間帯に活発にエサを食べる
  • 水温8〜18℃に対応。低水温にも強く、真冬でも活性がある
  • 夜間よりも日中の方が活性が高い。投げ釣りは昼間が基本
種類特徴サイズ
マコガレイ体表が滑らか・目の上に突起なし刺身が絶品・高級最大50cm
イシガレイ体表に石状の突起あり煮付け向き・やや泥臭最大60cm
マガレイ北海道に多い・体が丸い干物が美味最大40cm
ホシガレイヒレに黒い斑点・超高級超高級魚・幻のカレイ最大70cm

釣り方

ベストシーズン

| 季節 | 状況 | 難易度 | |---|---|---| | 春(3〜4月) | 産卵後の「花見ガレイ」・浅場で荒食い | 初心者向け | | 夏(5〜8月) | 深場に移動・投げ釣りでは厳しい | 上級 | | 秋(9〜10月) | 徐々に接岸開始 | 初心者〜中級 | | 冬(11〜2月) | ベストシーズン・産卵接岸 | 初心者向け |

おすすめ時間帯

  • 日中が基本。朝マズメから夕マズメまで狙える
  • 特に潮が動き始めるタイミング(満潮・干潮の前後)にアタリが集中する
  • 夜間は活性が下がることが多い

投げ釣り(カレイ釣りの王道)

投げ釣りとは、重い錘(おもり)をつけた仕掛けを遠投し、底に置いてアタリを待つ釣り方。カレイ釣りの基本スタイル。

タックル:

  • 竿:投げ竿 3.9〜4.25m(25〜30号)
  • リール:投げ専用リール(ドラグ付き)
  • ライン:ナイロン 3〜5号 またはPE 1〜2号
  • 仕掛け:カレイ用投げ仕掛け(2〜3本針)
  • :ジェット天秤 または L型天秤 25〜30号
  • エサアオイソメ(定番)・マムシ(本虫)

TIP

カレイ釣りの鉄則は「エサを大きくつける」こと。アオイソメなら3〜4匹を房掛け(ふさがけ=複数のイソメを一本の針に刺す)にする。エサが大きいほどアピール力が増し、カレイが見つけやすくなる。ケチらずたっぷりつけよう。

仕掛けのポイント

  • :カレイ専用針 10〜13号(流線型)
  • 装飾:赤や蛍光のビーズ・夜光玉をつけるとアピール力UP
  • ハリス:フロロカーボン 3〜4号
  • 枝ス(ハリスの枝):長め(15〜25cm)にすると、エサが潮で自然に漂いアピールする

釣り方の流れ

  1. キャスト:仕掛けを沖に向かって遠投する(目安は80〜120m)
  2. 着底を待つ:ラインが緩んだら底に着いた合図
  3. ラインを張る:余分な糸フケ(たるみ)を巻き取り、竿先にテンションをかける
  4. 待つ:竿を竿掛けに置いて、アタリを待つ。5〜10分に一度、少し巻いて仕掛けの位置をずらすと効果的
  5. アタリ:竿先がゆっくり引き込まれたら、竿を持ってゆっくり合わせる

WARNING

カレイのアタリは非常に繊細で、竿先がわずかに揺れる程度のことが多い。風が強い日は見極めが難しいので、風裏のポイントを選ぶか、鈴をつけて音でアタリを取ろう。

おすすめポイント

  • 砂泥底の堤防:足元から沖まで広く探れる
  • サーフ(砂浜):遠投が活きるフィールド
  • 河口付近:栄養豊富でカレイが集まる
  • 船道(船の通り道):底が掘れて水深があり、カレイが着きやすい

ちょい投げ(初心者向け)

投げ竿がなくても、万能竿やルアーロッドで20〜30m程度の近距離を狙う「ちょい投げ」でもカレイは釣れる。足元の水深がある堤防なら、仕掛けを落とすだけでも十分。

タックル:

  • 竿:万能竿・コンパクトロッド 2〜3m
  • リール:スピニング 2500番
  • 仕掛け:市販のちょい投げ仕掛け
  • :ナス型 5〜10号
  • エサ:アオイソメ

食べ方

秋〜冬が旬。特にマコガレイの刺身は「縁側(エンガワ)」が絶品で、ヒラメのエンガワに匹敵する。春の「花見ガレイ」(産卵後に荒食いする時期)も身が回復して美味しい。

おすすめ料理

  • 刺身:マコガレイの刺身は高級料亭の味。エンガワは甘みと脂が凝縮された珠玉の部位
  • 煮付け:カレイ料理の王道。甘辛い煮汁で丸ごと煮る。子持ちカレイの煮付けは冬の風物詩
  • 唐揚げ:小型は丸ごとカラッと揚げる。骨までバリバリ食べられる
  • 干物(一夜干し):開いて塩水に漬けて干す。旨味が凝縮される
  • ムニエル:バターソースで。洋風調理にも合う淡白な白身

TIP

子持ちカレイ(卵を持った雌)の煮付けは冬の贅沢。卵にしっかり味が染みると絶品。煮付ける前に熱湯をさっとかけて(霜降り)臭みを取ると、仕上がりが格段に良くなる。

カレイを釣ったら、投げた距離・エサの種類・潮の状態を記録しよう。「どこに投げたら釣れたか」のデータが次回の釣果を大きく左右する。

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